なにかのきっかけで、今住んでいる二世帯住宅を手放さなければならなくなった時に「売れるのか?」ということは気になりますよね。
何らかの理由で売ってお金が必要になったり、両親が亡くなったなどで二世帯住宅が必要なくなることもありますから。
では、まずは不動産屋に連絡をして査定をしてもらいましょう。
出来れば何社かに査定してもらう方が良いです。なぜなら不動産屋によって査定の金額が違うからです。
地元の不動産屋の場合は結構高めの査定金額で出してくる事が多いですし、全国的な大きい不動産屋なら確実に問い合わせは売れると踏んだ金額での査定の為、低めの価格設定で査定金額を出してくる事が多いです。
その為何社かに査定をお願いして比較してみて下さい。
不動産情報サイトとかに、似たような物件が出ていないかチェックして下さい。
同じエリアで二世帯住宅の売り物件が出ていたら、ある程度相場が分かるのでその金額も参考にして下さい。
無ければまずは同じエリアでの中古物件を見てみて、築年数と土地と建物の大きさを参考にご自身の物件を売りに出したらこれくらいかなと予想してみましょう。
最後に売りに出す金額を決めるのはご自身です。
査定で出た金額や周りの中古市場の状況なども加味して、売り出し金額を決めます。
高い金額をつけて強気でいくのも良いですし、すぐに売りたいので安めに設定するのも良いです。
しかし、強気の値段でいきすぎると物件を探している人も高すぎるので問い合わせ自体無く、ただ単に時間だけ過ぎていく場合もあります。
そうした場合に値下げをして再度売りに出したら、物件情報をずっと見てる人が値下げをしたのが分かると問い合わせをして、価格交渉で売りたいから値下げしたのだなと思い足元を見られて大きい値引きを要求される事もあります。
そういった要求は断れば良いですが、あまり値段をコロコロと変えていると問い合わせもより減ってくると思うので注意が必要です。
またあまり現実的な金額でないと、不動産屋さんも売ろうとしてくれなかったりしますので上手な価格設定をしましょう。
二世帯住宅は売りづらい
で、売りに出したとした場合に結論から申し上げると、『二世帯住宅は売りづらい』です。
なぜなら二世帯住宅は基本的に床面積が大きいので、売る時の価格も一般の中古住宅からしても高くなります。
また土地も広い場合が多いので、土地代金も高くなり、そうなると単世帯家族の人からしたら予算がオーバーしてしまう人がほどんどです。
また二世帯住宅の間取りは、単世帯の間取りと違って設備が多かったり収納が多すぎたり、部屋数が多すぎたりと少し特殊な場合が多いので敬遠される事も多いです。
流石に四人家族の人が居室が6部屋とかある中古物件を買おうとはならないですよね。
タイミングよく二世帯住宅を探している人がいれば、売れる可能性もありますが二世帯住宅を探している人もそこまで多くはいないです。
ご自身の周りの人でも二世帯住宅で生活している人って、そこまでいないでしょう。
このように二世帯住宅を売りに出しても、簡単に買い手は見つからないと思った方が気持ち的に楽です。
価格を大きく下げて売りに出せば売れるかもしれませんが、中々下げることって出来ないですよね。
で、売りづらいであろう時には、「賃貸として出す」というのも一つの方法です。
条件はいくつかありますが、水回りの設備が上下階ある場合は一階、二階を共に賃貸として出す方法です。
それぞれの世帯が生活できるようになっているので、借りる人は比較的早く見つかるとおもいます。
設備が無くてもそれぞれに十分な広さがあれば、リフォームで水回りをつけて賃貸に出す方法もいいでしょう。
そうすると住み手が見つかりさえすれば、ローンを組んでいた場合でも家賃収入で住宅ローンを相殺できる場合もありますし、うまくいけば固定資産税とかも払っても手元に残ります。
そうすれば将来的に土地が資産として残せる場合もあるので、お子さんとかに資産を残して上げたりも可能性としては出来たりもします。
賃貸に出すとしても周辺のアパートの家賃の相場を調べて、共に借り手が見つかった時に入る家賃収入と、住宅ローンを組んでいる場合はローンの返済額、毎年払う土地と建物の固定資産税、将来的に必要になる建物の修繕費用などを踏まえた上で、手元に残るならわざわざ売らずに資産として残しておくと方法が個人的には良いと思います。
まずは手放すなり何かしたい時は最寄りの不動産屋に行って無料査定をしてもらい、現状どれくらいの値段で売れるのか家賃が取れるのかを把握するのが良いと思います。