家を建てる時には誰もが少しでも安く済ませたいと思うでしょう。もちろん、大事な家なので安かろう悪かろうではダメですけどね。
何千万円もする住宅の見積もりを見てみると、色々な項目が記載されています。
・給水化や排水管を接続する給排水工事
・柱や梁、断熱材などの躯体工事
・外壁や窓のサッシなどの外装工事
・フローリングや壁紙などの内装工事
・キッチン
・ユニットバス
・照明
・カーテン
・エアコンなどの設備
・付帯工事
こちらは一部ですが、このようにたくさんの
などたくさんの項目が積み重なって新築工事の見積もり費用が構成されています。
この中でさすがに柱や瓦や外壁やコンクリートを安くしようとして万が一、安くして柱が普通よりも細くなったり、コンクリートが水を多く混ぜられてシャバシャバなコンクリートになったら困ります。
そこで、新築を建てる時に少しでも安く建てる方法はご自身で揃える事が出来るものは揃えると言う事です。
では、ご自身で簡単に揃える事が出来るのがどういうものかというと『照明』『エアコン』『カーテン』です。
照明はシーリングライト中心のは配灯計画にする
まずは、『照明工事』についてです。照明工事はまずは、間取りの打ち合わせが終わり、どこに照明を配置していくかの配灯計画を行います。
ここで、デザイン的にシンプルんな配灯計画を進めていくとダウンライトメインの埋め込み式の照明がメインの配灯計画になります。
ダウンライトはご自身で付ける事が難しいのでシーリングライト中心の配灯計画にすると、簡単にご自身で取り付ける事が可能です。
【シーリングライトとは】
シーリングライトは天井面(ceiling)に直接取り付けるタイプの照明器具で、室内全体を明るくするために住宅などの居室や事務所などの主照明(全般照明)として用いられることが多い。 日本では、一般的な住宅などの各部屋の天井には引掛シーリングという一種のコンセントが設置されている。ほとんどの場合は工具などを必要とせず、また直接のネジ止めなどで天井面を傷つけることなく、一般の人でも簡単に設置できる。 引用:ウィキペディア
シーリングライトの費用は照明の費用と取り付け工事の費用が合わさって、工務店やハウスメーカーの照明費用の見積もりが出てきます。
ですが、シーリングライト自体はネットで購入出来るのでこの分費用を安くすることができます。
取付工事費を支払わなくていいですし、シーリングライト自体もネットで安く購入することができますから。
ご自身で子供部屋や寝室、トイレ、LDK等の照明をご自身で揃える事の出来るシーリングで計画をすれば1割から2割は削減できます。
工務店側に取り付けてもらう4人家族向けの間取りで、照明費用は大体30万円前後は必要になりますが、この30万円の1割から2割で約3万円~6万円程度は抑える事が出来るでしょう。
取り付け自体も簡単で一つ付けるのに3分もかからない程度に簡単に取り付ける事が出来ます。シーリングライトをはめる爪があるのでその爪を差し込んで回すだけです。
照明自体どういうものを買って良いのか分からないかもしれないですが、照明には基本的に何畳用という表記があるので検討している部屋の畳数に合わせて購入すれば問題ありません。
また照明には白色の蛍光灯と、赤っぽい白熱灯色と2種類ありますが基本敵に勉強する部屋などは蛍光灯色の白色、ダイニングやリビングは白熱灯色を好まれる方がいます。
しかし、料理をするキッチンに白熱灯色の照明を採用すると、お肉などの赤色の食品が傷んだいた時の色の変化が分かりにくくなるので、出来ればキッチンは蛍光灯色の白色を採用することをオススメします。
親切な営業マンならそういったご自身で買い揃えた照明も担当の営業や現場監督が取り付けてくれたりしますよ。
このような、ご自身で揃える事を「施主支給」と表現する事もあるので、こういった施主支給を考えたいんですと伝えるとスムーズになるでしょう。
カーテンを安く購入する方法
カーテンも新築工事の打ち合わせで、同時にカーテンも打ち合わせをする場合もありますが、新築工事で使うカーテンって結構良いものが入ってる場合も多いです。
そこで、カーテンレールだけ取り付けてもらってカーテンはご自身で揃えると、コストも2~3割安く抑える事が出来ます。
カーテンはネットで購入したり、ニトリなどで購入するのが一番コストを抑える事が出来ます。
注意する点としては、業者によってサッシの大きさが違う場合があります。
昔のアパートの掃き出し窓と新築の新しい掃き出し窓と比較した場合に、新築のサッシは大きい場合があるのでアパートのカーテンを使いまわそうと思ったら、丈が短い場合があります。
そこで建築会社の正式図面に窓の寸法が記載されていると思うので、窓の高さと幅がわかるのでそれを参考にカーテンの寸法を決めれば問題ないです。
不安な場合は図面を持って行って、カーテン屋さんの人に聞けばちょうど良い寸法のカーテンのサイズを教えてくれます。
プリーツスクリーンやロールカーテン、バーチカルブラインドもご自身で揃えようと思えば揃える事が出来るので、その場合は図面打ち合わせの時に「カーテン諸々は自分で揃える」旨を伝えてください。
あと、各窓に普通のカーテンとレースか、ロールスクリーンか、プリーツスクリーンかバーチカルブラインド、どのカーテンのスタイルをつけるのか伝えておいて下さい。
そうしないと、室内の壁の内側って石膏ボードだけでスカスカな事が多いので、そのようなカーテンレールなどが付くところは下地補強といって、ベニヤ板やフローリングの端材を仕込んでおいでビスを打ち込んだ時にしっかりと止まるようにしておかないといけません。
どういったスタイルで天井から付けるのか、窓枠の少し上で付けるのかを決めて設計さんに伝えておきましょう。
エアコンを安くする方法
エアコンもご自身で揃える場合に、家電量販店でまとめ買いすると安く買えたり、型落ちの時期にちょうど家が出来上がるなら、そういった型落ちしたもので取り揃えるとありがたいですね。
では、エアコンをご自身で揃える場合の注意点ですが、エアコンをどこに付けるのか打ち合わせを行う際に、エアコンを外壁ぎわに設置する事をお勧めします。
なぜならエアコンの配管をすぐ屋外に出す事が出来るので施工が簡単だからです。
例えば南向きの土地でデザインと外構にこだわっているのに、リビングの南側にエアコンを付けて室外機が南側にボンと来ると外観を損なうので、隠蔽配管といい基礎の下を通して北側に配管を通して室外機を配置したりします。
こういった隠蔽配管が必要なエアコン計画をする場合は建築会社に頼んでおいた方が良いかもしれないので、そういった計画が無いようなエアコンの配置計画をして下さい。
特にリビングにはどのようなエアコンを取り付けるのかキチンと調べておきましょう。
エアコンも最近だとお掃除機能があったり、除湿や加湿機能があったりする物が多く、そういった機能をつけると、配管が二本必要であったりする事もあるので、最初にどういった機能のエアコンをつけるか決めておいた方が、工事の途中で外壁に穴を開ける工事も建築会社が行ってくれるのでトラブルを回避出来るからです。
ご自身で買い揃えてその電気屋さんが取り付けたり外壁に穴を開けたりしてくれる事もありますが、ミスして外壁を壊してしまったりする場合もあります。
その場合は電気屋さんが弁償して直してくれますが、将来的にそこから水漏れが起こってしまった場合に建築会社の保証は効かず、電気屋さんもそこまでの保証は致しかねるという風になってしまうと元も子もないので、事前にできる準備はしっかりとして、ご自身で揃えるようにして下さい。
エアコンに関しても、建築業者の提案を受けてそれぞれのエアコンの費用が分かるので、ご自身で揃えるのとどちらが安いか比較して自分で揃えた方が安い場合はそのエアコンだけ買い揃えるようにしたら良いです。
ご自身で揃える注意点としては、取り付け費用も含まれているのか確認がいるのと、購入して納品される時は引き渡しを受ける日かそれ以降にしましょう。
工事中にエアコンが届くと大工さんの迷惑になったり、置く場所が無いので迷惑がかかります。
以上の点を注意してエアコンをご自身で買い揃えてみて下さい。
住宅ローンには組み込めない
ご自身で揃える事が出来るものは揃えて家を建てるのを安くする方法は、安く抑えることが出来るので良い方法なのですが一つ問題があります。
何かというと、自分でそろえるものの費用は住宅ローンに含むことができないということです。
あくまで住宅ローンは建築会社に支払う金額を借りれるものですので。
なので、この自分で揃えて安くする方法は、ご自身のお金が必要になってきます。
住宅建築をする際には多少なりとも契約手付金などで自己資金を持たれていると思いますが、その一部分を残しておいて、自分で買い揃える費用に回してください。
とはいっても、自己資金が無いし…という人もいるでしょう。
そういう方は、は建築会社の営業担当の人とかに事情を説明すると、協力してくれる可能性もあります。
どういうことかというと、会社の見積もりには照明費用を含んでおいて、実際にはその分の照明費用を後日マイナスする伝票を作ってもらっておくのです。
で、住宅ローンが振り込まれたらそのマイナスしてもらった照明費用代金を、ご自身の口座に返金してもらってそのお金で買い揃える方法です。
ただ、この方法は大手ハウスメーカーなどではまずやってくれることは無いので注意してください。
なぜならコンプライアンス違反になるからです。大手ハウスメーカーはコンプライアンスにはかなり厳しいですからね。
でも、地元の工務店などではそこまでコンプライアンス違反の考えも厳しくは無いと思うので、対応してくれる営業マンもいる事でしょう。
この事は、まずは契約するまでにきっちりと伝えておいて、約束を取り付けてから契約してくださいね。
契約してしまえば手のひらを返して、やっぱりマイナスの伝票を作って返金するのは無理という人もいますから。
ですので、しっかり約束を取り付けておくというのが重要です。
まあ、あくまでこの方法はNGとなる可能性もあるので注意してください!
必ずできるという方法ではなく、工務店によっては可能なところも実際にあるということになります。
基本は自己資金で揃えるようにしましょう。