一生に一回の大きな買い物なので、誰しも失敗したく無いでしょう。
ハウスメーカーの営業や設計士としては、どのお客さんも満足した家を建ててもらいたいから色々な提案や工夫をします。
時にはお客さんと意見がぶつかる事もあります。
それはお客さんの家を良い家として完成させたいから、良いと思うことは良いと言いますし、あまり良く無いと思うことは良く無いと言います。
ここで失敗しない家づくりをしようと思えば、ある程度プロのアドバイスは受け入れた方が良いです。
設計士もレベルの程度があるので一概には言えませんが、大手ハウスメーカーの設計士は全国の高実例の物件をデータで共有しているので色々な引き出しを持っています。
ご自身が叶えたいイメージを色々な話をしながらその、設計士と共有していくと理想の形にしてくれます。
年配の設計の人とかはそういった最近のトレンドとか掴みきれていない人もいると思うので、年配の設計の人と話をしていって、目に見えないニーズを汲み取ってくれない痒い所に手が届いた提案をしてくれない場合は、設計士の変更をお願いするようにしてもいいです。
間取りで後悔しない為のアドバイス
間取りに関しては、ご自身で考えたりしなかったら、ある程度キレイな間取りになります。
ご自身で考えたりする場合でも、家全体的の動線や周辺環境を踏まえた上でのプランニングが出来ているなら問題無いですが、全体的で捉えられずにピンポイントで捉えてしまうと他の部分にしわ寄せが来たりします。
そういった事を打ち合わせでお伝えしても、思い入れが強すぎてお客さんの意見を取り入れた間取りにして、実際に建った時に生活してから気付く人もいます。
あと風通しの良い家にしたいと思いますが、どういった所を注意して見たらいいかと言いますと、1の空間に窓が2つ付いているかです。
風通しは窓が2つないと抜けません。
また、窓が2つあったとしても近いところに2つあった場合は意味が無いので、離れた所に窓が2つ付いているかチェックしましょう。
これはご自身でも見たらすぐに分かるでしょう。
マンションなどは一部屋に窓が1つのことも多いので、風通りってあまり良くないのです。
子供部屋を南に三部屋持っていく場合も、真ん中の部屋は窓が1つないので風通りは良くないです。
こういった事は、間取りで子供部屋が3つ欲しくて南に配置したいと言われた時に、「真ん中の部屋は風通りが良くないですけど良いですか?」って了承を得ているかでも大きく変わります。
こういった風通しの良い家を建てたい場合には、ちゃんと各居室に窓が2つ設けられているかプランを見てチェックしましょう。
検討する会社の実物件の見学会に行って、自分のセンスと合うか合わないか見てみて、合う場合はその設計士を担当にして下さいとお願いするのも良いでしょう。
外観に関して後悔しない為のアドバイス
ご自身で分かる部分では、外観に関しては立面図を見て、窓サッシの位置が左右対称になっているかチェックしたり、一階と二階とサッシが付いている場合は上下階でサッシの位置が同じところでなおかつ大きさも同じかチェックしましょう。
逆に、そういったサッシの位置もチグハグな外観の場合は、チョット設計士の人は頼りないですね。
僕も色々な家の外観を見ますが、窓の位置が若干ズレていたり、大きさが違ったりするのを見ると残念な気持ちになります。
見える面の窓の高さも揃っているのと揃っていないのでも、チグハグ感が出てしまうのでそういったところも細かくチェックしましょう。
綺麗に整った外観とそうでないのとで、毎日その外観を見て家に帰ってくるとなると、キレイな外観がお迎えしてくれた方が良いですよね。
内装に関して後悔しない為のアドバイス
内装に関しては、縦と横のラインがバランス良いかです。
これを聞いて「???」って思う人もおられるでしょう。
例えばリビングに梁や柱をアクセントであらわしで付けたりすると、柱をあらわしですると縦のラインが出てきますので、その空間に違うアクセントを入れる場合には縦のラインが出るようなものにしておかないと、横のラインも目立つようなアクセントにすると縦と横のラインが交わるのでうるさく感じてしまいます。
内装に関しても、色々といろんなアクセントを入れたがる人がいますが、1つ1つのアクセントはとても素敵なのですが、例えば玄関にそのようなアクセントを2つも3つも入れるとどれを目立たせたいのか分からずに、大阪の派手なおばちゃんみたいな感じになっちゃいます。
これも、空間全体を視野を広げてイメージすれば問題ないんですが、視野が狭くなってしまいがちなのでご自身で色々と意見を取り入れたい場合は注意しましょう。
こちらも、実際に色々とアクセントを入れた家を建てたのちに出来上がりを見ると、うるさいですねって言われた事もあります。
広さについて後悔しない為のアドバイス
部屋の広さの感じ方は本当に人それぞれです。
田舎の大きい家で育った人は、6畳の子供部屋をみて「狭いね・・・。」と言われた事もあります。
マンションで育って広い子供部屋ではなかったので、6畳の子供部屋は広いと感じていましたがこの家の広さの感覚は人それぞれです。
そこで、〇〇畳と表記されていても、縦と横の長さまで気をつけて見ていないと思います。
例えば、6メートル×2メートルと4メートル×3メートルの空間があったとします。
それぞれ12㎡で同じ畳数ですが広さの感じ方は違います。
また、プラン打ち合わせはA3のプレゼンで、縮尺100分の1での打ち合わせなので広さの感覚の共有って出来てないと思います。
これは、実物件の見学会に行って自分のプランを見ながら、現場のこの部屋と自分たちのプランのこの部屋が『同じ寸法で同じ畳数』で、納得できる広さかどうかを判断してください。
決して、畳数だけ聞いて同じ畳数と思わない事です。
縦横の長さが同じでなくても近い寸法の部屋でイメージすることを推奨します。
流石に豪邸のような大きい家の場合は、さすがに間取りのイメージの共有は難しいですが、そのような家の打ち合わせをしている人は展示場で寸法と畳数のイメージを持った方がいいです。
これを踏まえると失敗しない家づくりをする為には、プロの意見を素直に取り入れる事をオススメします。
しかし、中には設計士の提案力が無い人もいるかも知れません。
その場合は、言いづらいかも知れませんがあなたの担当営業に、設計士の提案と自分のイメージが合わないので設計を変えて欲しいと伝えましょう。